「予めご了承ください」という過剰なリスク管理
2015年 04月 28日
いろんなサービスを受ける際に、そのサービスをまだ受けていない段階から、
店員さんから「~なので、予めご了承ください」っていう説明を最近よくされませんか?
私だけでしょうか?^^;
今日はクリーニング店でこの言葉を言われました。
ラインストーンの飾りボタンのついたコートをクリーニングに出したのですが、
そこで店員さんにこう言われました。
「飾りボタンの場合は取れてしまう可能性がありますが、予めご了承ください。」
なんで???って思いました。取れるのは嫌です!!!って思いました。
思わず尋ねてしまいました。
「どんな服でも丁寧に扱っていただいていますよね。
取れる可能性があるというのなら、それなりに気を付けていただけていると認識しておりましたが、
いったいどういうことでしょうか?」
すると、「どうしても取れる可能性があるので」と私の目を見ずに説明する一点張りの店員さん。。。
「取れないように努力していただくことはできないのですか?」と聞いてみると、
「それならVIP扱いでお預かりさせていただくこともできます。
ただ、どうしてもボタンは取れる可能性があります。」と言うのです。
それでは値段が高いだけでVIP扱いでもなんでもないではないか、、、と思ったので、
通常のクリーニングでお願いしました。。。
あとでクレームにならないように、
最初からリスクを説明するというお店側の言い分もわからないではないのですが、
最近はそれが過剰ではないかと思うことがあります。
普通の仕事において、例えば取引先に
「新入社員なので失敗するかもしれないということを予めご了承ください」とか
「今日は体調が悪いので、通常の力が発揮できない可能性があることを予めご了承ください」
なんて言うことがありますか?ってことです。
そんなことありえないですよね(笑)
でもそれと同じことを堂々と言っているのと変わらないのではないか!?
って私は思ってしまいます。
リスク管理ってもちろん大事ですけど、
自分たちの立場を守るだけのリスク管理が目立ってきているなとも思います。
今日のケースなら、ボタンが取れた時に、謝罪などの対応をきちんとしてくれたらいいだけです。
取れた時に文句を言わないでほしい、ってことを最初に言われることの方がモヤモヤします。
今回はクリーニング店でしたが、以前はガス会社さんでも言われました。
冬の寒い時期に、急にお湯が出なくなって修理をお願いした時のことです。
「今から修理に行かせていただきますが、部品がない場合、対応できないので、
今日中の修理ができない可能性がありますので予めご了承ください。」
まだ営業時間内でのことです。時間外の夜に無理やりお願いしているわけではありません。
このときは「まだ何が原因でお湯が出ないかも見てないのに、なんなんだ!」って思いましたし、
「つべこべ言わずに早く来て!」って正直思いました。。。
こういう対応をみていると、“本当の丁寧な対応”っていったい何だろう?
って考えさせられます。
私は最初から自分たちの防御策をはるような行為は、
いい気持ちがしないな~って思います。
私はそもそもの考え方自体が、“できない”ってことを大前提には考えてないので、
こういう防御策への発想が、この方々ほど過剰ではないのかもしれませんf^^
だから「起きてもいないことに関して、つべこべ言うな!」とか
「最初から失敗すること大前提で、なんてネガティブ思考なんだろう!?」
って思ってしまうのかもしれませんね^^
by happy-m-style
| 2015-04-28 21:08
| ~~学び~